院長の著書一覧をご紹介します。
パニック障害と過呼吸
突然息が苦しくなる「過呼吸」は、「パニック発作」と呼ばれる症状の1つ。一度や二度なら心配ないが、発作が続く、発作が不安で電車に乗れないなど、日常生活に支障が生じたら、それは「パニック障害」かもしれない。50人に1人の割合で誰でもかかる可能性がある「パニック障害」。発作や、発作への恐怖は辛いので、つい薬に頼る人が多いが、実はパニック障害は、薬なしのほうが早く確実に治る。発作への対処法、不安のコントロール法を専門医がアドバイス。
著者:磯部 潮
本体価格:780円
発売日:2012年7月30日
ISBN:978-4-344-98266-6
身近な人が「心の病」か迷ったときに読む本
「思春期」「青年期」「中高年期」「老年期」ごとに、いま気になる心の問題と周囲の人の対処法を解説
【本書の構成】
PART 1 思春期の子どもの心
子どもの心のトラブルと親の対応/
思春期のその他の心のトラブル/
思春期の心のトラブルと教師の対応
PART 2 悩んでいる青年期の心の問題
「ひきこもり」「ニート」への家族の対応/
仕事や対人関係でトラブルが多い人が周囲にいるときの対応/
周囲に心のトラブルをかかえる人がいるときの対応/
女性特有の心のトラブルと家族の対応
PART 3 中高年期の心の問題
中高年期に目立つ「うつ」の症状/「うつ」と自殺のサイン/
「うつ」の人にどう接すればいいのか/
ある考えが頭から離れない強迫性障害
PART 4 老年期の心の問題
「うつ」と「認知症」/「うつ」と自律神経失調症
著者:磯部 潮
本体価格:1,300円
発売日:2007年7月31日
ISBN:978-4-09-304535-3
不登校・ひきこもりの心がわかる本
家にとじこもる子どもの心理を解明。
現状から抜け出すヒントが満載の書。
【主なポイント】
*不登校とひきこもりは、同じことではない
*不登校のおよそ三割がひきこもりになる
*うつ病、強迫性障害にかかっている場合も
*登校したがらない子には、どう話しかける?
*強い励ましは、かえって萎縮させてしまう
*教師が家庭訪問をするとき、家族・本人に伝えるべきこと
*不登校の人の約八割が五年後に就学・就労している
*自助グループや親の会が大きな助けに
監修:磯部 潮
本体価格:1,200円
発売日:2007年7月10日
ISBN:978-4-06-259415-8
知らなかった 「社会不安障害(SAD)」 という病気
恥ずかしがり屋は 治るのかもしれない
本書を刊行する目的は二点あります。一つは、この「社会不安障害」=SADという病気が、実は非常に頻度の高いもので、これまで自分は「恥ずかしがり屋」だと悩んでいた人たちの大半が「社会不安障害」という心の病であることを示したいと思います。すなわち、病気でありながら、自分でも訳がわからず困惑し、悩み、苦しんでいる人たちに、治療が可能であるという光を当てることです。
もう一つは、おそらく今後も増加するであろう「社会不安障害」かもしれない人たちに、なにが病気でなにが病気でないのか、あるいは、どこまで治療できるのかという基準を明示したいと思います。本書が、一人でも多くの「社会不安障害」の人たちの苦悩を取り去る道筋になれば幸いです。(プロローグより)
著者:磯部 潮
本体価格:800円
発売日:2007年2月20日
ISBN:978-4-06-272421-0
「うつ」かもしれない
死に至る病とどう闘うか
「その身体の不調、自律神経失調症ではなく、実は『うつ』かもしれない」
私が精神科医として働き始めて、二〇年近く経ちます。その間、私自身が把握しているだけで数十人のうつ病の受け持ち患者さんが自殺しています。必ず毎年、数人の患者さんが自殺してしまうのです。
そしてその度に、「もっと適切な方法があったのではないか」「私が主治医でなければ自殺しないで済んだのではないか」という慙愧の念に強くとらわれます。(略)
今回、うつ病の本を書くにあたり、これまで私の記憶から排除しようとしていた、死に至った患者さんたちのことを思い起こしました。(本文より)
著者:磯部 潮
本体価格:700円
発売日:2006年4月20日
ISBN:4-334-03350-4
普通に生きられない人たち
~ 私たちは人格障害とどうつきあえばいいのか
第1章 「普通」であることとはどういうことなのか
第2章 「普通」でないとはどういうことなのか
第3章 誰もが持ちうる「普通」ではない部分
第4章 なぜ「普通」にしなければならないのか
第5章 「普通」にできない境界性人格障害の人の話し方
第6章 「普通」に生きられない境界性人格障害の人の行動特徴
第7章 「普通」でない人の話し方への対応
第8章 「普通」でない人たちの行動への対応
第9章 境界性人格障害の人とその傾向を持つ人のために
著者:磯部 潮
本体価格:1,500円
発売日:2005年8月30日
ISBN:4-309-24350-9
発達障害かもしれない
~ 見た目は普通の、ちょっと変わった子
「わがまま、自分勝手、友だち付き合いができないといわれるのは、なぜ?」
「正直言って、Bは育てにくい子どもでした。小学校のときはいつも喧嘩ばかりしていて、相手の親に謝ってばかりでした。それでBを叱るんですけど、Bは必ず自分が正しいと言い張るんですね。なんて勝手な子どもだと親ながら思いました。(中略)成績はまあ人並みなのに、親の言うことが全然理解できないことが、私たちにとっても不思議でした。親でさえこうなのだから、友達とうまくやっていけないのは当然かなと、半ばあきらめに近い気持ちで当時は毎日を過ごしていました」(アスペルガー症候群の男の子を持つ母親の話/本文より)
著者:磯部 潮
本体価格:700円
発売日:2005年4月20日
ISBN:4-334-03301-6
「ひきこもり」がなおるとき
23人の臨床例
私自身は現代の若者たちの「生存闘争への本能的な脆弱性」が、成熟した日本社会のなかでかたちづくられた結果、「ひきこもり」の人の増大化をもたらしたのではないかと考えています。(略)とにかく、今の自分から脱出することです。イチローや浜崎あゆみになる必要はありません。「ひきこもり」の人の幸福感は、小さな一歩から得られるのです。「ひきこもり」の人に可能性がないといっているわけではありません。最初の一歩の幸福感は、なにものにもかえがたいといっているのです。世の中を見回してください。いくつになっていたとしても、現代の日本では選択肢はたくさんあります。(本文より)
著者:磯部 潮
本体価格:838円
発売日:2004年6月20日
ISBN:4-06-272260-7
不登校十三万人の現実は何を意味するのか。
育て方の失敗、教師の指導力不足、いじめ・・・・・。
犯人探しをしても、根本的な解決にはならない。不登校には、不登校の数だけ理由があるのだ。
本書では、臨床医の立場から、数々の事例をもとに個別の対応を考える。「分離不安」「思春期モラトリアム」をはじめ、その周辺に潜む「摂食障害」「多動性障害」「ひきこもり」などにも言及。
そして、著者自身の不登校体験も語りながら、けっして悲観することはないと力説する。悩める親と子に寄り添い、心を解放するメッセージ。
著者:磯部 潮
本体価格:700円
発売日:2004年4月30日
ISBN:4-569-63611-X
人格障害かもしれない
どうして普通にできないんだろう
「心の底から求めているのに人付き合いが長続きしない──なんでだろう?」
人格障害の人は、いつも「周囲の人との人間関係がすぐに破綻してしまう」と感じています。しかしその原因が自分にあるとはあまり思っていません。
もしあなたが「安定した関係をいつも望んでいるのだけれども、決して長く安定した関係を続けることができない」のならば、自分には人格障害的な側面があると考えてみてください。そしてこれまでの自分の対人関係を振り返ってみてください。
おそらく新しい発見があると思います。いかに自分が無駄なエネルギーを人間関係に注ぎ込んでいたかがわかるでしょう。(本文より)
著者:磯部 潮
本体価格:700円
発売日:2003年4月20日
ISBN:4-334-03194-3
体にあらわれる心の病気
「原因不明の身体症状」 との付き合い方
痛い、だるいなど、体調は悪いのに検査しても異常がないのは「心の病気」?「原因不明の身体症状」のメカニズムを、いそべクリニック院長である著者が説き明かしていきます。
検査では異常が見つからない「痛み」「だるさ」「耳鳴り」など──これらの症状に悩む人々は内科、整形外科と各科をたらい回しにされたり、また、自らドクターショッピングを繰り返すことが多いとか。その結果、周囲の人との関係も悪化し、それによりますます症状がひどくなるという悪循環に陥りがち。
これらの病状は「身体表現性障害」として捉えることで効果的な治療を行うことができます。そうした立場から、著者はこれまで数多くの臨床に携わってきました。本書ではまず、「自律神経失調症」「心身症」など、これらの症状につけられることの多い病名を分類します。そして、日本ではまだ耳慣れない病名である「身体表現性障害」について解説していきます。治療において目指すことは、「症状をなくすこと」ではなく、「症状に振り回されない生活を取り戻すこと」である、と著者は述べています。実際に苦しんでいる人の役に立つだけでなく、体と心のメカニズムを理解する上でも興味深い一冊です。
著者:磯部 潮
本体価格:660円
発売日:2001年7月13日
ISBN:4-569-61712-3